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齊籐 拓恵さん

環境学部3年
(岩手県出身)

教員になるために必要な
広い視野が身に付いた

生物の教員をしている母に勧められて読んだ小林先生(動物行動学)の本がきっかけで本学のことを知りました。漠然と教員を目指していましたが、所属ゼミの先生の言葉で気持ちが変化しました。「教員を目指すなら、自分の能力をどういった形で還元できるのか、現在の教育課題と合わせて説明できるようになろう。」というアドバイスをいただき、教員とは自分が受けた教育の経験だけでなく、その時々の教育課題を踏まえた広い視野が必要な仕事だと気づきました。

大学を飛び出し
地域のボランティアに参加

本学には、様々なものの見方を教えてくれる先生方がいます。例えば、海洋微生物学を専門としている吉永先生は、「事実を根拠にしてはいけない。」と言います。「サンマの漁獲量が減った」という事象が起こったとき、「漁場に生息するサンマの個体数が少ない」という事実だけでなく、海流の変化やエサとなる生物の減少など様々な視点から考える必要があるという意味です。日々の講義を受ける中で、視野が広がるのを実感しています。また、大学という境界を越え、学外で学びや気づきを得ることもたびたびあります。2年次の夏に参加した地域ボランティアでは、子どもたちに勉強を教えるコツだけでなく、「地域に若者のアイデアを取り入れたい」というニーズがあることや、鳥取の方々の人柄も知ることができました。大学生は地域の人との関わりが意外と少ないので、思い切って飛び出してみて良かったです。

自分が掘り下げたい
分野を模索中です

友人の中には自分が専門としたい学問対象をすでに見つけた人もいますが、私はまだ自分の興味がどこにあるのか分からないため、様々な分野を学んでいるところです。境界にこだわらずいろいろなことを学修し、自分が深く掘り下げる分野を見つけたいです。ゼミの先生も、「自分がしたいことをしたらいい。先生の力が必要になったらそのとき力を貸すよ。」と言ってくださっています。今後、チャレンジしたいのは、英語で書かれた論文を読むことです。大学院への進学も視野に入れているので、理系の研究を本格的にするなら読めた方が良いのではないかと思ったからです。また、在学中にたくさん一人旅をし、実体験を踏まえて生徒に教えられる教員になりたいです。

先輩からのメッセージ:2020年12月撮影