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太田 琴未さん

環境学部(香川県出身)

自分と違う意見を聞くことで、
気づきや発見も多い

プロジェクト研究では、私のチームは原子力発電をテーマにメリットやデメリット、現状の課題について調査しました。原子力発電の可能性や危険性など、視点によって異なる意見が出てきましたが、リーダーとして心掛けていたことは「決して否定しない」ことです。異なる意見を聞くことで、固定概念にとらわれない視点や考え方を身につけることができます。これからの社会で判断することが難しい事例に直面した際、柔軟に考えられることが力になると思います。

原子力について考えるには
廃炉もセットで考える必要がある

原子力発電について原子力と核融合のチームに分かれ、全体で30人のメンバーがプロジェクト研究に取り組んでいます。私は原子力チームのリーダーをしていて、そのチームはさらに「仕組み」「歴史」「リスクマネジメント」と3つのグループに分かれています。私はその中で仕組みに関して調べるグループに属しており、後輩の学生が基本的な仕組みについて、そして私自身は廃炉技術について調べています。
原子力は技術という意味では残してもいいのではと個人的には考えますが、一方でなくしていこうという大きな流れがあることも事実です。そこで廃炉技術が重要になってきます。原子力について考えるには廃炉もセットで考えなければならないことを痛感しています。

多様な学びを通して
新しい考え方ができるように

私はもともと廃炉技術についてそれほど関心がありませんでした。むしろ小型モジュール炉や高速炉など、新技術について調べたいと思っていました。しかしチェルノブイリのことを知るにつれ、廃炉技術なくして新技術もあり得ないと考えるようになりました。
プロジェクト研究もそうですが、公立鳥取環境大学で多様な学びを通して新しい情報を得ることで、それまでにない考え方ができるようになりました。大学で学ぶということは、人として成長することではないかと思います。そのためにはいろいろな人とかかわり、さまざまなことに関心を持つことが大事です。知っているのと知らないのとでは全然違います。知ってこそ自分の意見も堂々と言うことができます。そうやって人間的に成長していくのだと思います。

先輩からのメッセージ:2021年12月撮影