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環境学部長 遠藤 由美子特任教授

【専門】建築・インテリア意匠設計、環境建築、福祉住環境

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分野を超えた学びと
実践体験が社会貢献力を育む

環境学部では、社会全体の共通課題である環境問題について、低年次で全体像を理解したうえで専門的な分野に入っていきます。さらに分野を横断した広い視野を養うために、経営学、AI・数理・データサイエンス、英語実践、地域実践の副専攻を設けていることも特色です。学修の中で的確な判断力を身につけられるように、社会で活躍するための実践力を養う体験型の授業を多く取り入れています。鳥取県は地域の課題が見えやすい場所です。地域とかかわる中で「地元に貢献したい」という目標を抱くようになる学生も多くいます。SDGsの取り組みが注目されていることも大きいでしょう。「身の回りのことから解決していこう」という主体的な思考は、とてもよいことです。

自分が当事者であることを意識し
自ら発見することで成長を

コロナ禍、戦争など、世の中には思いがけない出来事が起こります。学生の皆さんが直面する身近な予想外の出来事としては、「失敗」があるでしょう。学んでいると、思うような結果が得られないことがしばしばあります。しかしそれこそが本当の学びで、体験・体感することで創造的な解決能力は生まれます。大事なのは、人間の介在をプロセスに組み込んで考えること、そして自分が当事者であるという意識を持つことです。皆さんは高校までは数値的に評価されることが多かったと思います。ところが社会では、数字で表せない評価の方が大切です。環境学部では、学生自身がポートフォリオに自己評価を記入することで成長度を測ります。いわば自ら発見しながら成長していく4年間です。

闘う姿勢からは
持続可能な社会は生まれない

議論は大いにすべきですが、そのときに大事なのは柔軟に人の意見に耳を傾けることです。そういう姿勢がなければ成長もなく、ましてや持続可能な社会の実現に向けた課題解決にはつながりません。柔軟であるためには、まず目の前にいる人をリスペクトすること。そうやって闘いではなく、対話をしましょう。生きることは学び続けることです。一生学び続けられる力を、本学で身につけてください。学生の皆さんには、何でもトライしてほしいと思います。目の前の課題に対して「できる」と言わなくていい、「やってみよう」と言おう。これは私自身が人から言われ、心に留めている言葉です。入り口で悩んでいても答えは出ません。一歩進んで足を踏み入れてこそ、わかることはたくさんあります。

先生からのメッセージ:2022年3月撮影