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江﨑 信芳学長

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「環境保全」と「経済発展」が
持続可能な開発のための両輪に

私たちはなぜ、様々な科目の勉強をしなければならないのでしょうか? 社会や人類は、一見関係ないようなものも含めて、実は相互に影響し合って成立しています。これからの社会に求められる「持続可能な発展」を実現するためには、学問領域を超え、様々な分野について学ぶ必要があるのです。また、「持続可能な発展」という概念は「環境保全」と「経済発展」を両輪と考えています。公立鳥取環境大学には環境学部と経営学部の2学部があり、以前から相互履修制度など「環境」と「経営」について横断的な学修に取り組んできました。学問領域を超えた横断的なアプローチは、近年注目されている「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成にも不可欠です。将来、学生たちがこの両輪を支える人材となれるよう、本学では全ての学生が環境・経営両方の視点を修得することを目的として、学修環境を常に進化させていく必要があると考えています。

学生が主体となって学ぶ環境を
より強化し、学修機会を最大化する

2021年度からの新たな取組みとしては、「副専攻制度」の開始です。かねてから実践してきた横断的な教育方針を「副専攻」としてより明確なカリキュラムとして設定しました。学生はそれぞれの主専攻に加え、「環境学」「経営学」「AI・数理・データサイエンス」「英語実践」「地域実践」の5つの副専攻から、興味に合わせて自由に選択することができます。また、学生主体で学修を進めるアクティブラーニング、事業者の課題を学生が自分事として体験できるフィールドワーク、学部・学年の枠を超えてチームを組み、課題と向き合うプロジェクト研究など、様々な角度から学習機会を最大化することができる環境があります。

様々な境界を超え
新たな価値観を創造する人材を育成

これからの社会では、「環境」というトピックがますます一般的になると考えています。一口に「環境」と言っても、その実体はとても複合的です。それらに関わる諸課題を解決へと導くためには、今起こっていること、そしてその背景を理解した上で、これから何をするべきかを提案し、実行する主体的な推進力を持つことが必要です。公立鳥取環境大学がこれから取り組んでいく学修環境の進化、その環境の中で成長した学生たちに、各方面からより一層の期待をいただいています。主専攻を基本軸としながら、分野、地域、年齢など様々な境界を超えて学ぶことで、新しい価値観を創造できる人材の育成に努めていきます。

学長からのメッセージ:2021年3月撮影