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染谷 治志教授

【専門】情報システム学、システム工学

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生活を豊かにする
情報活用の方法を考える

買い物、音楽、コミュニケーション、金融取引など、私たちの生活のすべての機能がスマートフォンひとつで実現できるようになりました。このように、私たちの生活の中でコンピュータをどのように使えばより効率的で楽しい社会になるかについて研究しています。例えば、美術館では、作品に対してどの年齢層の人にも同じ説明をしています。これを、子どもには簡潔に分かりやすく説明したり、美術館に何度も足を運ばれているお客さまには一歩踏み込んだ説明を加えたり、ユーザーの経験値によって提供する情報を変えることで、より豊かな体験価値を提供できます。こうした情報活用の方法を「システム思考」アプローチでデザインしています。

「システム思考」を
実現する3つのポイント

思考の仕方はたくさんありますが、私が推奨しているのが「システム思考」です。この思考方法には3つの大切なポイントがあります。1つ目が一歩引いて全体を俯瞰的に見ることです。上からだけではなく、時には横や下から見ることで新しい発見があるのです。2つ目は「構造的」ということです。課題を発見した場合、それらにどんな関係があるか、より詳しく解明していきます。3つ目は、それぞれの関係性を理解し、どう実現・改善できるかを「論理的」に説明することです。この3つのポイントを踏まえた「システム思考」をしっかりと身に付けてください。

自分の「直観力」を信じて
新しい学びに挑戦しましょう

皆さんが今、常識だと感じていることが常識ではなくなり、これまでの経験が通用しなくなるときが来ると思います。だから常に新しいことを学び、考える必要があります。その際に大切にしてほしいことが「直観力」です。興味が湧いたり、面白そうだと感じたときは挑戦してください。私の研究室に所属するゼミ生も専門分野に関係なく、興味のあることをテーマにしています。例えば、地域の特徴に合わせて情報をカスタマイズする「ローカルフィット」の考え方をお店の入店音楽で適用したり、企業のトップの話し方でカリスマ性を評価する仕組みを考えたりしています。学びの入り口はいたるところにあります。私たちと一緒に身近にある「なぜ」を解明して、生活を豊かにする「いいね」をデザインしていきましょう。

先生からのメッセージ:2021年1月撮影