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川﨑 紘宗准教授

【専門】管理会計、予算管理、会計史

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専門領域だけの研究にとどまらない
幅広い学び

「管理会計」は企業内部の戦略の意思決定や業務コントロールに必要な会計情報を提供します。またそれは、原価計算によって算出された情報を活用して、企業活動をプランニングするマネジメントツールでもあります。さらに、私の研究室では、歴史的な観点から会計事象の分析を行うだけでなく、その背景にある文化や社会環境、政治、経済の状況についても検討することで、事象の理解も深めることができます。このように、専門領域だけの研究にとどまらない学問の面白さに、皆さんも触れてみませんか。

ゴールに向かって
シンプルに考えていくことが大切

これからの企業や社会のことを考えるための確立されたノウハウはありません。学生は自分の視点から提起した問題を自分自身で考えなければならず、経験もないから困難に直面してしまいます。そんな時は、参考になりそうな論文検索のキーワードを伝えるなど、思考を手助けします。また、自分が求めているテーマを見つけ出すためには、不要な情報を省いていく必要があります。いろいろな知識が入り過ぎてかえって迷ってしまうのです。たいていの場合、たどり着きたいゴールは見えています。だから関係のない情報、時間的に無理なものを排除して、いかにシンプルにして考えるかが大切だということを伝えるようにしています。ゴールまでの道筋を伝えてしまうと、その学生の考えではなくなってしまいます。自分で考えることが社会に出てからも重要なスキルになると思います。

全ての肩書を取っ払ったときに
自分になにが残るのか

皆さんの将来の目標はなんでしょうか。就職することが目標になっていませんか。皆さんに伝えたいことは、自分が何をしたいのか、どうありたいのかをしっかり持っておいて欲しいということです。知識を得ることは、社会に出るための土台を作ることです。その上で、社会の中で自分がどう役に立てるのか、仕事以外でどう役に立てるのか、大学に在籍している間に考えて欲しいと思います。経営学は社会科学の一分野ですので、社会科学が持つ人間を社会の中で捉えようとする視点を忘れないようにしてください。こうした視点が社会で活躍するためにとても重要だと考えています。

先生からのメッセージ:2021年1月撮影