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磯野 誠教授

【専門】マーケティング、新製品開発、ブランド、デザイン

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未来を創る
マーケティングを学ぶ

人は、自己の未来を追い求めて生きています。マーケティングとは、人にとっての価値を創ることですが、その価値には、人の未来も含まれます。未来とはすなわち、〜を達成したい・実現したい、〜のような自分になりたい、といった気持ちで表されるものです。私の研究室では、人が追い求める未来とはいかにして創ることができるのかといった課題に関心を持ち、学んでいます。そしてそれはまた、学ぶ学生それぞれの未来を創ることにつながっています。
ゼミでは地域活動の支援を行っています。鳥取県智頭町の方たちとは、3年間に及び様々な観光プログラム開発に取り組んできました。大きな成果としては、コロナ禍の前に開催した料理教室が挙げられます。住民の皆さんとコミュニケーションを重ねながらチームワークで何かを実現していく活動は、学生にとっても貴重な経験となりました。

▲智頭町(鳥取県)の未来の姿を提案しました

憧れを創る

研究室では、地域独自の資源を活用した観光プログラムの企画・開発にも取り組んでいます。鳥取県東部の中山間に位置し、深い森に囲まれる智頭町には、代々伝わる郷土料理「柿の葉ずし」があります。奈良のそれとはまた違う、小ぶりの柿の葉、マス、山椒を使った、この土地のハレの日のためのご馳走です。都会の人にとっては、喧騒と慌ただしさとは無縁の、素朴でゆったりとした時間が流れる田舎の暮らしは憧れです。そのような都会の人にぜひ、この田舎暮らしの象徴のような「柿の葉ずし」づくりを体験してもらいたいと思い、智頭町の方々と一緒に、この「柿の葉ずし」料理教室を企画し、開催してきました。企画は一筋縄ではいかず、どのように宣伝するか、料理作りをいかに楽しんでもらうかなど、様々な工夫が必要です。しかしそのような創意工夫もマーケティングの一側面で、企画を通して学生は困難を乗り越え成長していきます。

マーケティングの学びを通して
自己の未来を創る

学生の皆さんには、未来を創るマーケティングの学びを通して、自分自身の未来がどうあるべきかを考えて欲しいと思っています。自分の将来の夢、憧れ、ビジョンとは何であり、何であるべきでしょうか。私の研究室は、学生がそのような自らの未来を見つけ、創ることを手伝います。自分の未来とは、人とのやりとりやチームワークを経験することによって見つかることがあります。そこで3年次では、例えば、春と秋に地域のお祭りにゼミとして団子屋を出店し、チームで取り組みます。活動を通して、自分が実はリーダーに向いていることを知り、将来は、皆を惹きつける役割を担いたいと思うかもしれません。また自分の未来とは、自分のことをより深く考えた先に見つかるものです。そこで4年次では、個人で卒論研究に取り組みます。ここでは自分の関心のある分野の課題に対して、考え抜き、独自の解を導くことになります。その過程を通して、将来は、社会のこの難題を追求したいと思うようになるかもしれません。皆さんが自らの未来を強く抱くことで、社会で充実したキャリアを築くことができるように、サポートしていきます。

先生からのメッセージ:2021年1月撮影