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小野 蒼太さん

経営学部4年(岡山県出身)
経営情報分野:染谷ゼミ

様々な視点を持ち、物事を
俯瞰的に見ることで本質を見抜く

世の中のお金の動きや商業について関心があり、経営学部に進学しました。ゼミでは、学生一人ひとりがそれぞれの研究テーマを掘り下げています。私は、日本プロ野球の球団が行っているマネジメントやチケットの販売について研究しています。「ダイナミック・プライシング制」という、需要と供給の状況に合わせて価格が細かく変動する手法があります。まだ日本では一部の運用にとどまっていますが、その評価に関するデータをまとめ、この制度によるチケット販売のメリットや課題点を探っています。研究を通して、様々な視点から見ることの大切さも学びました。球団、ファン、両方の視点を持ち、物事を俯瞰的に見なければ、本質を見抜くことはできません。これは日常生活においても役立つ力だと思います。

「何も知らない人にも伝わるように」
先生のアドバイスで説明を工夫

日本の球場づくりはどんどんアミューズメントパーク化していることも、研究を通して見えてきました。実際に、バーベキューができたり、観覧車に乗れたりする球場もあります。さらに、今後野球観戦とあわせて温泉も楽しめるような施設もできる予定です。こうした事例から、お客様の心をつかむ経営が重要であることが分かります。ほかのゼミ生の研究テーマは、過疎化地域の買い物事情、人を引きつけるBGMなど、多種多様です。先生は学生一人ひとりと向き合い、研究の論拠となる資料の出典についてもしっかり指導してくださいます。先生の「何も知らない人にも伝わるように説明を。」というアドバイスは、いつも心がけるようにしています。例えば、日本の球団の種類といった基礎の基礎から解説すれば、聞く人の関心度も違ってきます。

自分から人と積極的に関わることで
大学生活はより豊かになる

プレゼンテーションといえば、人のやり方を見て「こういう風に説明すればわかりやすいな」と参考にすることもあります。またコロナ禍で、対面だけでなく、リモートによるプレゼンテーションも経験できたことは貴重でした。大学生活を豊かにするコツは、受け身ではなく、自分から積極的に人と関わることです。私はアルバイト先に1つ上の先輩がいて、話しているうちに同じ野球チームのファンであることが分かり意気投合し、一緒に観戦旅行にも行きました。先輩からは就職活動に関するアドバイスもいただけました。このような人間関係は大切にするべきだと思います。また、私にとって一人暮らしも大きなチャレンジでした。生活リズムが崩れることを心配しましたが、授業にあわせて毎朝きちんと起きることで規則正しい生活が維持できました。学修面では、1年次に「環境学概論」という講義を受講し、環境分野にも目が向くようになりました。公立鳥取環境大学ならではの“出会い”でした。

先輩からのメッセージ:2021年2月撮影