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谷本 大樹さん

(広島県出身)
環境学部4年

【取得資格】
・水質関係第一種公害防止管理者
・環境計量士(濃度関係)

「環境」に関わる幅広い分野から
学びたいと思える分野が見つかる

地元広島ではカキ養殖が盛んなのですが、一方で養殖の際に海へ排出されるゴミが問題になっていました。とても身近なことだったので高校時代から環境保全に興味を持つようになりました。「環境」をキーワードに大学を調べた結果、公立鳥取環境大学を見つけ、入学することになりました。とはいえ、「環境」という広い学問のどの分野を専攻したいかという具体性があったわけではありません。環境学部には、小林先生のような動物行動学の専門家や戸苅先生のような水処理の専門家、他にも都市環境など、様々な分野の専門家がおられ、様々な授業を受講することができます。そのため、漠然とした興味の中でも、勉強したいと思える分野を見つけることができると思います。

環境保全への興味が具体的な目標へ
将来は、水処理分野に貢献したい

また、様々な講義を受けることで、先生方の考え方や視点を身につけることができます。自分の研究を進めるうえで、とても役立っています。例えば、吉永先生は環境問題に対して理想を語るのではなく、現実的な視点からどう解決していくかを考えます。入学当初、環境問題に対して理想的な考えしかなかったのですが、人間の経済活動と密接に結びついているからこそ、そこから解決しなければいけないと考えられるようになりました。そして、現在は、水処理分野について主に研究を進めています。水処理では生物、化学、物理の3つの処理であってようやくシステムとして成り立ちます。今も新しい技術が開発され続けているところに学問的な面白さを感じています。ほかにも、ゴミからエネルギーを作るメタン発酵の学修も進めています。

水処理技術関係の資格を核に
仕事の幅を広げる資格取得を

水処理技術に関する授業を受けていく中で、より深く学ぶことを目的として資格取得にも挑戦し、公害防止管理者を取得しました。また、公害防止管理者の学修を通して、世の中の大事なファクターを占めている環境分析技術の大切さを知りました。そのため、水処理技術についてより深い理解につながると考えて環境計量士(濃度関係)の資格も取得しました。試験勉強は基本的に自分で徹底的に調べて時間効率を意識しながら何回か繰り返し、本当にわからない箇所だけを先生に質問するようにしました。先生方とはまだ、ほとんど面識がありませんでしたが、納得できるまで時間を割いて、丁寧に解説をしてくださいました。こうしたサポートが受けられることは、試験に臨む学生にとっては、とても心強いと思います。

資格取得やゼミの研究で裏付けを作り
「好き」のアピールで夢を掴む!

現在、研究室で行っている実験についてより正確な信頼性のあるデータを得て、持続可能な社会の形成に役立てられるよう卒業論文にまとめたいと思っています。就職活動では第一希望の一般企業に内定をいただきました。夢を掴む秘訣としては、自分の好きなことがあればそれをアピールすることです。資格の学修やゼミでの研究という裏付けを作ることが肝心です。今は卒論と並行して、実際の企業の先輩からアドバイスをいただいて、就職後に必要な機械設計分野の勉強に挑戦しています。将来は、FIT制度(固定価格買取制度)などを活用しなくても採算の取れるメタン発酵施設の設計・開発に携わりたいです。

先輩からのメッセージ:2021年7月撮影