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宮崎 大和さん

(長野県出身)
環境学部4年

【取得資格】
・eco検定
・環境計量士(濃度関係)

興味のある「環境」と「生物」。
二つの分野を学べる公立鳥取環境大学

地元の長野県では、山や川などの自然が常に身近にあり、実家の近くの川に出かけてはドジョウやイモリを捕ってくるような幼少期を過ごしていました。大学進学にあたって、高校生になってからも興味を持っていた生物、なかでも哺乳類に関係することを学びたいと考えていたので、生物保全や生物行動学を環境という視点で学ぶことができる公立鳥取環境大学に入学しました。また、これからどんな仕事に就くにしても「環境」に対する知識や考え方が重視されるようになるので、本学で学ぶことにはとても意味があると思います。現在は、ウサギとサルの行動に興味を持ち、論文や本で読み調べています。動物の行動研究ではまず足跡を追跡します。面白いのは、ウサギの足跡は後ろ足の跡が、前足の跡よりも前にできる点です。サルに関心を持ったのは、元々人間について調べていた本の中に、サルと人間の類似点について書かれていたことがきっかけです。生物の構造や生態系について先生方に指導していただいたことが、様々な文献や論文を読み解く力になり、新しい発見を通して学ぶ意欲がさらに高まっています。

入学後、新たに獲得した将来の夢
化学分析のスペシャリストへ!

大学では、様々な行動を選択する際に進路や趣味など人生をより豊かにする重要な情報を得ることができます。高校時代は、主に生物に興味がありましたが、入学後、大気学や地質学に関する授業を受講したり、入学当初は化学の基礎的な知識さえありませんでしたが、あえて学修したことがない化学をゼミで選択したりしました。実は化学の知識は生物とも密接な関わりがあることが分かり、生物という視点からだけで環境を考えるのではなく、化学や大気学など幅広い視点から環境を考えることは、将来の強みになると思います。興味がないからやらないのは本当にもったいないです。様々なことにチャレンジしてみると、新しい興味や関心ができます。こうした経験がきっかけとなって、漠然としていた将来の夢から、「環境分析の分野で活躍したい」という具体的な希望へと変化しました。卒業後は化学分析のスペシャリストとして社会貢献することを目指しています。

環境保全に貢献できる資格
「環境計量士」試験に合格!

生物や環境に関わることを考え、1年次にeco検定を取得しました。そして、公害の歴史や現在の環境保全活動を学ぶ中で、環境に関する議論(問題把握、改善提案、評価)をするためにはデータを分析する力も必要だと気が付き、環境計量士(濃度関係)試験合格を目指しました。試験対策で役立ったのは、2年次の環境マネジメントの講義で学んだPDCAサイクルです。この考え方は課題解決だけではなく、普段の学修の仕方にも応用できると考えました。効率よく学修を進め、3年次の試験で合格することができました。この資格は大気汚染、水質汚濁などには対応できますが、より広範囲の環境問題にも関われるように、環境計量士(騒音振動)試験合格を目標にしています。学修は一人になりがちですが、ゼミの仲間同士で学んだことを教え合う機会は、モチベーション維持にとても役立ちました。言葉としてアウトプットすることで、自分の理解度の向上にもつながっています。

五感で自然を感じる能動的学習
鳥取ならではのフィールドワークも魅力

自然に囲まれた公立鳥取環境大学では、鳥取を舞台に学ぶフィールドワークが豊富です。例えば、夏に実施した2泊3日のフィールドワークでは、エコツアーの提案を最終目標に、能登町当目地区の課題や活用可能な資源について中央大学の学生と共同調査をしました。私たちのグループは、廃校となった小学校を活用した資料館の見学や住民へのヒアリング、水田の生物調査を担当しました。そこには、最近では見る機会が減ってきたガムシ、ゲンゴロウ、ゲンジボタル、アカハライモリなど、準絶滅危惧種に指定されている生物をまだ見ることができます。こうした里山の魅力は、直接体験しなければ発見することができません。フィールドワークを通して、本当の課題は何か、気がついていない魅力はないか、様々な視点から見ることの大切さを理解することができました。また、地域活性化を専門としている中央大学の学生の皆さんと意見交換ができたことも貴重な経験です。

先輩からのメッセージ:2021年7月撮影