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嶋田 ひよりさん

福島県教員採用試験(中学校理科)合格
2021年度 環境学部卒業(福島県出身)

学校の先生は、指導した成果が見えるのが遅い仕事だといわれている。「でも、自分が教えたことで、“面白い”“わかった”といった反応があれば、教員としてのやりがいを感じられる」という嶋田さん。生徒の変化に敏感に気がつき、ダメなことはきちんと叱ってくれた高校時代の恩師のように、愛情ある教員をめざしている。

生徒たちの気持ちを
理解できる先生が目標

教員をめざすために、塾講師の短期アルバイトや、小学生を対象とした教育支援活動に参加しました。子どもたちへの接し方で大切にしたことは「同じ目線に立つこと」です。学校の先生になった方の中には、生徒たちを統率していくことで自分が偉いと勘違いしてしまう人もいるそうです。しかし今は、生徒が主役で、先生は裏でサポートするという考え方になってきています。だからこそ私は、生徒たちの気持ちを理解してあげられる先生になりたいと考えています。また、一人の生徒に成功した方法だからといって、他の生徒にその方法が当てはまるとは限りません。そのため、複数のアプローチ方法を考え続けていきたいです。

▲所属している学生EMS委員会での活動

教壇に立つことに不安がある
だから最後まで仲間たちと学び合う

地元である福島県の教員採用試験に合格しましたが、これからの教員生活に対して不安がないわけではありません。教職課程で一緒に学んできたみんなも同じ気持ちです。そのため、お互いの実践的な模擬授業を通して「生徒とどう関わっていくか」「いじめや不登校、障がい児にどう指導するか」など、複雑な問題や課題を考えながら教壇に立つ準備をしています。私は勉強と実生活が直結していないために、生徒たちが勉強に興味を持たないのではないかと感じています。理科は、私たちの生活の身近に深く関係しています。その関係を知ると、学んだことの意味や活用できることが理解できるはずです。それを生徒たちに伝えることが私の教員としての役目だと考えています。

目標を実現するために必要なことは
先生になる!という強い気持ち

教職課程は、大学を卒業するために必要な単位以外に、教職のための単位を取る必要があります。軽い気持ちでは続けることは難しいかもしれません。授業内容も学生同士で協力して研究したり、発表ではみんなの前に立って自分の考えを伝えたりすることが多いので、強い意志を持って取り組まなければなりません。私も人前で話すことが得意ではありませんでしたが「子どもたちのため」という思いがあったからこそ、やり切れたのだと思います。もちろん大変なことばかりではありません。実習などを通して関わった生徒たちの笑顔を見るだけで、頑張ろうという力や先生になることに対するモチベーションに繋がりました。

卒業生からのメッセージ:2021年12月撮影