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田尾 祥子さん

環境学部(兵庫県出身)
循環型社会形成分野:山本ゼミ

身近な課題を化学分析を通して探る
そのアプローチが魅力

ゼミでは身の回りにある有機化合物がどのような成分で構成されているか、その成分が人や環境にどのような影響を与えるかについて研究しています。私はその中でも珈琲に含まれる成分に着目しています。例えば、カフェインレス珈琲は本当にカフェインを含んでいないのか、またカフェイン以外に抜けている成分はないか、カフェインの代わりに添加されている成分はないか、様々な角度から研究をしています。人や環境に役立つものでも、物質という側面から見たときに、想定外の影響を及ぼすことがあります。研究を通して、多様な視点から物事を見ることの大切さはもちろん、データを検証し仮説を立てながら考察する力の必要性を実感しています。

▲化学分析機器をを使用して、珈琲のカフェイン量を計測。予想と異なる結果が出ることも実験の楽しさです

最適な解決策を導くためには
幅広い学びや経験が必要になります

研究の際、英語の論文を参考にすることも多く、英語力向上にも取り組んでいます。公立鳥取環境大学では、語学が必修なので必然的に英語を学べるのですが、それ以外にも留学生サポートのリーダーとして留学生と会話をする機会があり、コミュニケーション力とともに、英語力も養えています。また、環境問題を考えるうえで、様々な法律や制度についての知識も必要となるため、法律についての講義を受講したり、行政書士についても学修しています。課題解決に向けて、一つの面からではなく多方面から考えることができれば、より最適な解決策を導けるようになると思います。

有意義な時間を過ごすために
様々なことに挑戦してほしい

私は人と関わることが好きだったので、学生生活を通して子ども食堂での食事や学習支援をはじめ、福祉施設では体が不自由な方の介助など、ボランティア活動に積極的に取り組みました。この活動がきっかけとなり、福祉業界の企業の早期採用選考に参加させていただきました。専攻分野の学修をおろそかにせず、様々なことに挑戦するためには、しっかりと自分のペースを管理しなければなりません。大変かもしれませんが、大学生活を有意義なものにするためにも、時間に流されず様々なことに挑戦してみてください。私は卒業してからも成長できるよう、挑戦し続ける人生を送りたいと思っています。

先輩からのメッセージ:2022年1月撮影