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今井 麗奈さん

環境学部(広島県出身)
自然環境保全分野:重田ゼミ

土砂災害の経験をきっかけに
異常気象のメカニズムについて研究中

中学・高校のときに身近な場所が土砂災害に遭い、「異常気象のメカニズム」や「どうすれば災害が防げるのか」ということについて知りたいと思いました。そのため、大学の授業を通じて気象学についての知識を深め、ゼミでは「中国地方の一級河川における河川水位と雨量の関係」について研究しています。例えば、同じ降水量でも被害の出る場所と出ない場所があり、気象災害の原因が雨量だけにあるとは言いきれません。そのような原因を探るためにも、河川水位と雨量に関するデータ解析を行い、卒業論文にまとめていく予定です。また、研究の過程で、実際に防災力を高める取り組みの重要性も実感し、自ら防災士の資格も取得しました。将来は、災害から住民を守り、安心して暮らせる社会づくりに貢献できる仕事に就きたいと考えています。

研究を深めていくためには
現地を見て感じることも大切です

私が所属するゼミの重田先生は全国各地で気象観測や観測機器の設置・点検を行っています。先生が独自で開発した観測機器や方法の話など、本当に興味が尽きません。機器の回収の手伝いをさせていただくこともあり、現地を直接見て体で感じることも研究に役立つことを教えていただきました。また、面白いのは、気象情報が観光ビジネスに活かせるという点です。愛媛県大洲市には自然が生み出す霧が山から海に流れる「肱川あらし」という現象が見られます。発生する条件をデータ分析を通して確立できれば、観光資源として利用しやすくなります。学んだことが、特定の分野だけでなく、経営的な分野にも関係してくることがとても興味深いと思います。

▲ゼミ実習(愛媛県大洲市 肱川あらし観測)

新しいことに積極的に挑戦!
そこから興味や関心が広がります

興味や関心を持っていることに取り組んでいるため、毎日が充実していますが、新しいことに挑戦することで視野が広がり、成長のきっかけにもなります。私は全く未経験でしたが音創部に入り、月に1回程度のペースでライブ活動をしています。色々な人とバンドを組んでコミュニケーションする中で、人と関わる楽しさや大切さも実感することができました。成功も失敗もすべてが成長に繋がる経験のひとつです。大学生には自分次第で自由にできる時間があります。そして公立鳥取環境大学には、小規模だけど多くの人と関わる機会があります。成長することにどん欲になれる4年間を、みなさんも公立鳥取環境大学でぜひ経験してください。

先輩からのメッセージ:2022年1月撮影