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石井 宏樹さん

環境学部(兵庫県出身)
循環型社会形成分野:戸苅ゼミ

メタン発酵をエネルギーに活用。
研究はワクワク感の連続

下水汚泥などの有機物を微生物が分解する際に発生するメタンガスをエネルギーとして活用しよう、という研究をしています。基本的には電気に変えて使うケースが多いのですが、そのままガスとして使う方が効率的です。また地域のバイオマスを有効活用できる可能性も秘めています。研究では、メタン発酵の特性を活かしてどうすればよりガスを出せるかなど、様々な実験を行っています。
この研究分野には、まだわかっていないことも多く、それだけにワクワク感や新しいことに挑戦している面白さがあります。もちろん簡単に結果は出ないので、そこは長い目でとらえて根気強く取り組まなければなりません。大切なのは好奇心を持つこと。いろいろなことを吸収しようという積極性が大事です。

先生との距離の近さが魅力。
物事と向き合う姿勢も学べる

研究には生物のことだけでなく、物理や化学など様々な分野の知識が必要になってきます。知識を幅広く身に付けることで「この知識がこういうふうに役立つのか」という発見があります。またゼミでは学生が発表する機会も多く、人に説明することで理解が深まっていきます。
私はもともと高校では生物を選択していませんでした。でも入学後に足りない部分はいくらでも学んだり調べたりできるので、心配は無用です。戸苅先生自身が、かつて公務員として多くの部署を経験する中で、必要に応じて新たな知識を身に付けたという話をしてくださいました。そうした物事と向き合う際の姿勢や考え方も、先生から学んでいます。先生との距離の近さは、本学の大きな魅力だと思います。

面白いと思うことを見つければ
自ずと学生生活は充実する

現在の目標は、公害防止管理者(水質関係1種)の資格を取得することです。5科目全部に受かれば取れるのですが、私はそのうち3科目受かっているので、再挑戦を考えています。就職は水処理に関する業界を志望しています。最終的に目指しているのは、下水処理場などの設計を手がけるプラントエンジニアです。そのためにはメタン発酵だけでなくもっと広範な知識が必要ですが、それらは働きながら学び続けていきたいと考えています。「必要なものは実践を通じて身に付ける」。ゼミで得たこの教訓を社会に出てからも活かしていきたいと思います。
自分が面白いと思うことを見つければ、自ずと目標は定まります。そして目的意識を持って行動すれば、学生生活を充実させることができるはずです。

先輩からのメッセージ:2023年1月撮影